浄化槽の清掃について

浄化槽の清掃とは、浄化槽使用によって槽内に発生したスカムや汚泥を抜き取り、付属装置や機械類を洗浄して初期の機能に回復させ、破損個所などがないか内部構造を確認することです。
この発生した汚泥やスカム等が槽内にたまってくると、浄化槽本来の機能が低下していき次第に水処理が不十分になって、河川や側溝に放流される水質の低下や悪臭の原因につながり、環境破壊の一因となります。また内部構造が全て確認できるのは清掃時のみでありこれらは浄化槽保守点検のみでは解決することができません。
そんな事にならない様、年1回等の定期的な浄化槽清掃が必要です。使用人数や使用状況により清掃時期が増えたり早まったりする場合がありますが、基本的に浄化槽の清掃は毎年1回(ただし、みなし浄化槽の全ばっき方式は6ヶ月毎に1回以上)と、浄化槽法にて定められております。
浄化槽清掃は、市町村長の許可を受けた浄化槽清掃業者に作業依頼する必要がありますが、当協会は伊達地方衛生処理組合から浄化槽清掃業許可を受けた全ての清掃業者が所属する組合ですので、清掃業者に直接清掃依頼をする手間なく清掃作業を行えます。もちろん「浄化槽年間一括契約」で保守点検と清掃のご契約をしていただくと、清掃料金が大幅に割安になるだけでなく、より適正で定期的な浄化槽維持管理が可能です。
また、平成13年より「浄化槽汚泥濃縮車(水リサイクル車)」を全清掃業者が導入し、これまで清掃時にスカムや汚泥と一緒に抜き取っていた汚水を、同車両で水と汚泥に分離処理して汚泥のみを収集しています。

浄化槽汚泥濃縮車(水リサイクル車)使用のメリット

  1. 車内で汚泥と分離した水を浄化槽の張り水として再利用するので水道・井水の節約に貢献
  2. 分離水を再利用するので、浄化槽機能の早期立ち上がりの効果大
  3. 処理施設への輸送回数が減少しCO2・NOx排出量削減に貢献
  4. 処理施設への汚泥投入量が減り処理効率が向上

※実際に、平成21年3月から操業している伊達地方衛生処理組合の新処理場は、汚泥濃縮車仕様の処理場として設計され、当初の処理量より60%減量化された処理施設として運営されています。
また、浄化槽清掃担当者全員に毎年定期的に実地講習会を実施して、常に適正に浄化槽汚泥濃縮車を使用するように周知を行っています。
また、大量の浄化槽汚泥搬送用として10トンバキューム車を組合で所有し、より効率的な汚泥輸送をはかると共に、処理施設への輸送回数の減少などでCO2・NOx排出量削減に貢献しております。

 

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