浄化槽の保守点検について
浄化槽の保守点検とは、お客様が日々正常に浄化槽をお使いいただくために国家資格である「浄化槽管理士」が直接お伺いして、浄化槽内外の装置が正しく稼働しているかを点検し、装置や機器の調整・修理、スカムや汚泥の蓄積状況を確認することです。
浄化槽は微生物(バクテリア)によって汚水を処理する装置なので、個々に使用する人員や使用状況、処理方式や規模の違い、さらには季節による温度変化により、大きく微生物の生活環境が影響を受けます。
常に微生物が活発に活動できる状況を保つために、定期的な保守点検が必要です。
具体的な保守点検の内容は
- スカムの返送または移送や逆洗による洗浄及び清掃時期の判断などの汚泥の管理
- 送風機(ブロワ)の点検や空気量の調整
- 装置や機器類の調整・修理
- 消毒剤の補充
- シーディング(バクテリアの散布)などの微生物(バクテリア)の管理
- 放流水質のチェック
等などですが、下記に一例を掲載ーいたしますので、ご確認ください。
1.お客様宅に到着
2.一次処理水を採水し、透視度等の測定を行います。
3.DO(溶存酸素)測定を行い、ばっ気槽の酸素量が微生物にとって快適な量なのかの測定をします。
4.二次処理水(放流水)を排水し、透視度の測定を行います。
5.槽内のPh(水素イオン濃度指数)を測定し、著しい酸性やアルカリ性に傾いて微生物に問題が起きていないか、正常に機能が保たれているかの確認をします。
6.放流水が塩素で滅菌されているかどうかを、残留塩素濃度を測定して判断します。
7.沈殿槽または処理水槽にスカムの発生がある場合は、除去作業を行います。
8.滅菌剤の量を確認し、次回点検まで薬剤が持つ程度に補給を行います。
9.送風機(ブロワ)の点検作業を行います。
10.作業後の現場清掃後に、点検結果に基づいた記録票を作成して、お客様に点検結果のご説明を行います。
当協会の浄化槽保守点検業者は、全て福島県知事登録業者であり、実際に点検にお伺いする者は全て「浄化槽管理士」取得者です。そして設立当初より、毎月末の午後に全管理士参加での「浄化槽管理士勉強会」を開催し、常に最新の浄化槽知識を得る様に心がけております。また、現場で得た経験を元に、独自の維持管理マニュアルを作成して現場に導入しております。
浄化槽でお困りのときは 365日年中無休!0120-01-5164浄化槽以外のことでもお気軽にお電話下さい。